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ホースセラピーとは 

ピュアな心で

患者さんの気持ちに寄り添うケア



 私がホースセラピーを知ったのは、20年ほど前になりますでしょうか。看護系専門誌に掲載されていた海外でのホースセラピーの記事を読んだのが最初でした。

学生時代、馬術部に所属していた私にとって、馬は身近で愛しい動物です。

その馬を介したセラピーにより、人間のメンタル面のみならずフィジカル面にも良い効果が望めるという内容の記事を読んだときの感動は、今でもはっきりと覚えております。



 

 

当時の私は、看護師としてさまざまな患者さんと向き合う毎日を過ごしておりました。

概ね患者さんは、的確な治療により回復に向かう例が多いものですが、治療後の身体をどう使ていくのかという問題があります。たとえば、脚を骨折された場合。医師から「さあ、歩いてみましょう」と言われても、最初のうちは痛みに対する恐怖心が先立ち、すぐには本来の歩行に及ばないものです。「怖がらなくても大丈夫ですよ」と言われても怖いものは怖いのです。

そこで重要となるのが、周囲の人間がどれだけ親身になって患者さんの心に寄り添い、恐怖心を取り除くことを考えて差しあげられるか。

医療現場の最終段階には
「ピュアな心で患者さんの気持ちに寄り添うケア」が不可欠なのです。

​​馬こそセラピーの現場にふさわしい動物です​



私の中で高まっていく「もっと人の心に寄り添ったケアをしたい!」という思いの末に辿り着いたのが“ホースセラピー”でした。

馬たちの横にいるだけで感じる大きく包み込まれるような安心感、鞍を通して伝わる温もり、手綱から伝わる息遣いは、小動物を介したアニマルセラピーでは体験できない馬のセラピーならではのものでしょう。

触れるたびに手の平から伝わってくる温もりと鼓動が心を癒してくれる。繊細で穏やかな気質を持つ馬こそセラピーの現場にふさわしい動物であると確信しております。

 



心にこだまする笑顔をご提供したいから

 

私どもが基本としているのは人と馬、互いの心に寄り添った活動です。

愛情をもって育てられた人間は、他人に愛情を与えることを当たり前とします。それは馬も同じこと。人から愛情を注がれた馬は、穏やかな表情と優しい眼差しで人への愛情を表現しようと務めます。たくさんの愛情を受けた馬が、私たちに無償の愛を返してくれるこうした循環のもとで繰り広げられるホースセラピーの現場は、言葉で語り尽くせない感動であふれています。



もしかしたら「ホースセラピー」というと、治療の一環のようなイメージを持たれる方が多いかも

しれません。ですが、当協会のホースセラピーは、幅広い層のみなさまに馬とふれあう機会を提供することで、最高の笑顔をお持ち帰りいただくことを基軸としております。

 

私どもの想いが形となり、みなさまの笑顔が心の中でこだましていくことを信じて。人と馬の懸け橋になるべく設立された「日本ホースセラピー協会」の活動が、健やかな心と体づくりの場となりますよう誠心誠意努めてまいります。

文責 伊藤 弘美

聞き手 七瀬 萌

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